スクラッチ&改造
バルディッシュ・アサルト
フェイトガンダム



前置き
先にバルディッシュ・アサルト&フェイト、ガンダムデスサイズ・ヘルEW版を見ていた方が楽しめると思います。
特にバルディッシュ・アサルト&フェイトはわかりにくいと思いますので、わからない場合は「魔法少女リリカルなのはA’s」の公式HPに行くことをお奨めします。


それでは今回は写真も多いので、解説文と共にいきます。
そもそもコレを製作することになったのは、ノリと勢いです。
バルディッシュという武器が興味深かったのと、画像掲示板などで出回っていた「なのはガンダムとレイジングハート」の影響もあるでしょう。
まぁ、「いっちょやったるか」という感じです。
正面、背面
基本の立ち絵です。
ベースになったのは1/100デスサイズ・ヘルEW版です。そもそも、ビームサイズが主目的でしたので。
1/100を選んだのは、バルディッシュを製作する上で、1/100サイズの方が製作しやすいと考えたからです。
バルディッシュの製作コンセプトは後で語るとして、本体(一応)のフェイトガンダムの製作コンセプトは、「あくまでガンダムであり、そこにフェイトの要素を加える」ということでつくりました。
詳しくは以下に続きます。

左右
マント(アクティブ・クローク)はフェイトの設定どおりに赤と青にしてあります。
元々が暗い色なので、黒の成型色の上からクリアーレッドとブルーをかけて再現しています。
デスサイズが本来、死神&悪魔的なデザインなので、それをなるべく薄めるようにしました。
アクティブ・クロークはあくまで、マントというようにしました。そのため、一部パーツを外してあります。
全体の配色バランスは悩みました。
フェイトの設定画どおりに配色すると、当然ながらメカっぽくなくなり、白や赤などが浮いて見えます。
そのため、全体的に色を暗めにしてあります。

アップ
頭部とボディは特に配色に苦心しました。
金、黒、グレー、赤のバランスは難しいです。
頭部の黒い角はリボンをイメージしました。金の角はどうするか迷いましたが、ガンダムチックなフェイスには必要と思い、残しました。
スカートアーマーは、銀と赤では赤が目立ちすぎると感じでしたので、赤茶に変えました。

マント無し。正面、背面
マント(アクティブ・クローク)を外した状態です。
本体は特にトゲトゲなどを排除したので、かなりシンプルです。
ここで思ったのは、デスサイズは「ガンダム」という素体に「死神」や「悪魔」といった記号を付加させたガンダムではないのか、と思いました。
記号を排除してしまえば、かなりシンプルでどこにでもありそうな素体ガンダムです。
招き猫が行った改造とは、基本的にガンダムからデスサイズに変えるのと同じように、ガンダムにフェイトの記号を付加させるという作業です。
膝や足はトゲトゲを外したり、切り落としたりして、フェイトを感じさせるパーツを取り付けてあります。

同上。左右
腕も基本的には脚と同じです。
デスサイズの記号を排除し、フェイトの記号を付加させるだけです。
一応、腕は設定どおり非対称にしてあります。デスサイズの腕アーマーなどをパテなどで改造しました。
頭から下がっているものは、一応ツインテールの髪をイメージしてつけたものです。
スタビライザーか何かと思ってください。
マントとのパーツ干渉、長いバルディッシュを振り回すことなどを考えて、長いスプリングを使用しています。
そのため、パーツ干渉などは防げましたが、ピョンピョン跳ねるのが玉に瑕です。

実はメインのバルディッシュ・アサルト
これがメインでした。
バルディッシュという武器は、基本は魔法の杖としながら、斧・鎌・槍の3段階に変形する面白い武器です。
デザインも二次元的ではなく、三次元的といいましょうか。見る角度によって表情を変えるので、製作は困難でした。
製作コンセプトは「差し替え変形が可能であり、できれば同サイズのプラモが振り回せる」というものです。
一つ目はせっかく変形できる武器なのに、固定ではつまらないということ。
二つ目はせっかくの武器なのだから、振り回せるものにしたいという思いからです。
そのため、一部ディティールや変形を省略しています。強度面から、ということもあります。
柄の部分はバルディッシュ単体用と、フェイトガンダムが振り回す用の二つを製作しました。
前者はプラスチック、後者は金属製です。サイズの違いは、パーツの関係上と少し意図的に長さを変えました。
実はこれははじめから意図していたものではなく、プラスチック製のものが、改造と重量の負荷から折れてしまったことが原因です。
そのため、それぞれを意図に応じて特化しました。
実は槍形態への変形ももりこんであり、それ用にポリキャップも埋め込んであります。しかし、他の2形態を重視したために、槍への変形はボツになりました。
一応、それっぽくはできますが……
バルディッシュ(鎌形態)を持たせてみました
一応、バルディッシュの柄を持たせることに特化したために、片手でも支えられるようになりました。
ちなみに金属製の方では持たせることすらできません。
鎌の刃の部分が増えたことにより、よりバランスを取らせたり、パーツ干渉から振り回すことが難しくなりました。
振り回すのには結構、マントが邪魔になります。

対比と、振り上げ
立ててみればわかりますが、フェイトガンダムよりバルディッシュの方が長いです。
招き猫が調べた範囲では、本来は身長よりやや長い程度がいいのでしょうが、これくらいの方が見栄えはします。
ガンダムSEED&DESUTINYでは、長物の武器がよく登場しますが、これは映像などでの見栄えを重視してだと思います。
実際、見栄えはいいですからね。
振り上げ状態は特にバランスに気を使います。
なにせ、背中にマントを背負い、大きな鎌を振り上げるので、バランスをうまく取らないと後ろに倒れます。
それでもしっかり立てるようにはしています。

両手持ちで振り回しているイメーシ
やっぱりマントが干渉してしまいますので、広げてあります。
マントを動くように少しいじったのは正解でした。
ちなみに、柄の部分が一部太いのは折れてしまった補修と、片手でもしっかり持てるようにからです。
鎌の刃はデスサイズ付属の物とプラ板から製作しました。
台紙がわりのバルディッシュ(スタンバイ・フォーム)はプラ板を重ねて色を塗りました。


製作後記

正直、今更&今頃ですが、「なんでつくったんだろう」という疑問は残っています。
本体1500円。エポキシパテ500円。プラ板その他パーツ500円前後。ジャンクパーツ多数。
まっとうに考えるならば、MGやらなんやらを買った方がいいはずです。
でも、無いものをつくる、ガンダムという素体に別のものを付加させる、そういう作業や製作は昔から好きです。
昔はそれでよく両親から「すぐに壊したり改造してしまう」と言われたものでした。
けれども、ただ組み立てるだけより、その方が「おもしろい」から。ただそれだけです。

この製作にはジャンクパーツを大量に使用しました。
それ故に、設計図は残っていますが、もう二度と同じ物は作れません。
ジャンクパーツをあさりながら、この部分にはこのパーツが使えるとか、想像力とアイディアのむくまま試行錯誤しました。
ちなみに使用したジャンクパーツをざっと挙げると……
シルエットガンダムのヴェスバー(先端)
ブリッツガンダムの角
アレックスのチョバムアーマー(かけら)
レッド・ミラージュ重装型のプラ棒
アスラーダAKF−11のホイール
ナイト・オブ・ゴールドver3のフェイスガード
マグネットのプラスチックカバー
以下略。
我ながらどうしてこれがパーツになるのか、今から考えると首を捻ります。
まぁ、余った過剰パーツなどにも思わぬ使い道があるということですか。

後付けながらこれを製作した理由を付けるなら、
ただ組み立てて製作することに飽きを感じていたので、刺激とするため。
ということかもしれません。
なんにせよ、これは「正解」の無い製作でした。
そのため大変でしたし、悩んだりもしましたが、「正解」が無いからこそ、思うままにつくれたと思います。


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